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その日の夜、銀、朱夏、東春、冬夜、そして華月の五人は、客人用の部屋で話していた。
日継は王に呼びだされていたため不在にしている。
「日継兄さま、大丈夫かな」
心配そうな華月を朱夏が宥める。
「二人きりで話したいだけじゃないかしら。王にとっては実の兄なのだし」
「色々重たい事一気に知らされたせいで混乱してねえと良いけど」
銀の言葉に東春が応えた。
「日継の事だから大丈夫だと思うが……いずれにせよ俺達に出来るのは待つことだけだろう。自分達の心配もしないといけないしな」
冬夜がその言葉に深く頷く。
「東春の言う通りだ。俺達も神の力を自在に扱えるようにならないと……時間がそう残されていない中でどう鍛練すれば良いのか……」
五人は顔を見合わせ、同時に深いため息をついた。
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