金曜日の夜(社会人四年目:一月)

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◇◇◇ 「そう、舌を使って、絡ませて。口だけじゃなくて、手も動かして」 「んっ……」  ベッドのヘッドボードに寄り掛かり足を広げた姿勢のハルの前で、ハルのものを口の中で奉仕しようにも、とても収まるサイズではなく、ジュブジュブと水音をたてながら、ぎこちなく手と口を動かす。咥える行為ってだけでも恥ずかしいのに、身体の中に埋め込まれたローターの刺激も重なり、うまく集中できない。 「省吾の身体がやらしい。そんなに腰をくねらせて、お尻も突き立てて、気持ちいいんだね」  文句を言おうとした俺の頭は、ハルの両手に押さえ付けられた。 「んっ……」 「口を離しちゃ駄目」  鬼だ。  突然腹の中の振動が激しくなり、思わず腰が動いてしまう。この状況でリモコン操作って、絶対俺を追い詰めて楽しんでいる。とんでもねぇやつだ。 「んっんっ!」 「あ、省吾がエロくてやばい、イキそう」  もうなんでもいいから、早くイってくれ。  下半身の刺激に耐えながら必死で口と手を動かし続け、やがてハルの小さな呻きとともに白濁が放出された。  やっと口を解放され、溢れ出た白濁をごくりと一息で飲み込む。噎せた俺の背中をさすりながら、吐き出していいのにとハル。  いい、それはいいんだ。いつもお前がしてくれるから。  それはいいとして、ごめんねと眉を下げるくらいなら玩具を突っ込むのをやめてほしい。ちなみにまだ進行形で入ってるからな、ふざけんな。 「省吾、ありがとう」  ぎゅうと抱きしめられながらも、未だ身体の中で暴れているモノのせいで、身体の疼きは止まらない。 「早く抜け、これっ」 「腰をくねらせながら俺のを咥える省吾、エロくて最高だった」 「嬉しそうに言ってんじゃねーよ、いいから早く抜けって」 「恥ずかしがる顔、もう少し見ていたい」  俺はもう羞恥心でボロボロだよ、お前のおかげで。  ズルリと引き抜かれやっと息を吐いた瞬間、今度は熱くて硬いものがグッと入口を押し開いた。 「あっ、なに……お前今出したばっかじゃ」 「ごめん、始めから激しくしてもいい?」 「うっ、待っ……ああっ!」
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