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この追撃、例えるなら1on1で、上から雷を降らせた後、穴に潜って地面の下から奇襲を仕掛けるってくらいの反則ギリギリなプレイングだよね。
死闘だった……
「……下僕さん……なんか焦って出て行っちゃった感じです……やっぱり私の事が嫌いなのでしょうか?……」
当のご本人は自分の大勝利に気づいてすらいない様子で……
「……でも、下僕さんは私の事を嫌いにならないと言ってくれました……えっと……私、先程吹川さんを疑ってしまった反省として、もう、誰かを疑うのをやめにしようって決めたんです……」
さっき『本当ぅ……ですか?……』って言ってたのは誰だろうね?
「……下僕さんは……えっと……顔洗いと……そうだ、きっとトイレにも行きたかったのでしょう!……ほら、顔洗いとお手洗い、なんだか似てるじゃないですか?……」
何を言ってるのかよく分からないけど、まあそっか、下僕お手洗い行くって言ってたもんね!
「ふふ、そうね!」
そういう事にしとこうか。
「……あっ……だから、えっと……吹川さんも私と一緒に誰かを疑うの、禁止にしましょう!……おそろい、ですよ!……」
「賛成!」
おそろいっていいよね。
ちなみに私達、黒セーターもおそろナウです。
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