人材育成、はじめました。

14/14
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
◆ 「ウルフマンがまた来たぞ!みんな構えろ!」 村人の叫び声がする。 前にウルフマンが来てから1ヶ月ほど経った。 村人たちの実力はそれほど強くはないが、臨戦体制は様にはなっている。 まぁ、勇者一行がだいぶ回復しているので、俺がいなくてもあの犬兄弟には負けないだろう。 村人たちは鍛えた成果を出そうと意気込んでいたが、それとは裏腹にウルフマンの方には戦意がなかった。 「ザイード様!お助けください! 新魔王が血脈主義かつ酷い奴で、俺らとか他の魔物がザイード様に負けてるのを良い事に、人間に負けるなど魔物の恥だと、俺らを殺そうとするんです!」 ウルフマンたちはキャンキャンと俺の足元で懇願した。 「お願いです。ザイード様。あの新魔王の代わりに魔王になってくれませんか?」 俺は口からは欠伸が出た。 (了)
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!