2人で支え合う

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わざわざ息子が帰る1時間前に不貞に走る母を見送る。1時後に息子さんが鍵開けて自宅に入ったのを車から撮影…何が良くて夢中になるかやはり理解ができない。 子供の頃の午前授業は嬉しかった事を思い出す。 ここの母親はもうすぐ追い出される。 後悔するのか。しないのか。 5時55分に帰宅。撮影。もうこの場所には来ることはない。息子さんの幸せを祈ることしかできなかった。 事務所に戻る。証拠を提出した。 「お疲れ様でしたー」 晩御飯の下準備はしていた。 8時近くに帰宅した慎ちゃん。疲れた顔をしていた。 「おかえり、凄い疲れてるね大丈夫?」 「ただいま莉亜。警戒しながらだったから。。」 人に陥れられる事に無縁だって慎ちゃん。 いつも笑顔で明るく優しい人だ。 「森田凪沙から接触あった?」 「いや関口と部署一緒だから一日中一緒にいた。」 「そう。上司に相談はしたの??」 「一応課長には伝えた。今処分したら何をするかわからないから接触しないようにって。」 同期の人の枕の隙間にピアスを置いた。形見のピアスだからしつこく粘った。これで処分はされるのかな?厳しいかもしれない。ギリギリのラインの嫌がらせだ。 「そっか。やっぱり警戒して生活するしかないのか」 「うん、関口もやっぱり森田の事おかしいって言ってた。でもここ一ヵ月だって。婚約破棄当初は落ち込んでいたけどこんな雰囲気じゃないって。」 「今次長と代表が調べてくれてるからもう少し頑張ろう?手洗いしてきて!ご飯食べよ!」 生姜焼き、焼き魚、サラダ。 「莉亜美味しいね、ありがとう」 いつもより元気がなかった。マッサージして慎ちゃんを抱きしめて眠りについた。
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