5月末 小さな嫉妬ともう一人のいたずらっ子

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「だったら、もう済んだんだろ? 帰るぞ」 「え?」 俺は虚を突かれたような顔したアイツの腕を掴んだ。 が、すぐに反対の腕を男に捕られた。 「おいおい。バカなこと言うなよ。予定はんだから」 「は?」 「…子供(ガキ)にはわからないか。ガキはガキらしく、帰って早く寝ろ。明日も学校だろ? 予習はちゃんと終わってるのか?」 「うるせーよ」 「だいたい、お前は彼女のプライベートにまで口出す権利なんてないだろ? 明日になれば彼女は嫌でもお前のとこに行かなきゃならないんだから、おとなしく家で待ってろよ」
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