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……omi……omi……omi……
角から現れた二人が幽霊でも見たような顔して立ち止まった。
…お手て繋いで登場かよ。
そう思って見つめた視線の先で、手を離そうとするアイツの手を男が握り直したのがわかった。
おかげでアイツは前のめりになって体勢を崩した。
そのせいで結局二人の手は離れた。
「…どういうこと? なんでオミオミがこんなところにいるの!?」
「…ガキが来るところじゃないってことくらいわかるだろ?」
俺が答える前に男が言った。
俺は男の方は無視することにした。
「…お前はなんでこんなとこにいるんだよ?」
俺が言うと、アイツは一瞬黒目を泳がせ、そして床の絨毯へ目を伏せた。
「なんでって…少し…お酒を飲みに」
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