シーラカンスの大ぼうけん

2/14
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
51b95a28-c8be-449c-a289-1cbcea3af685 「シーちゃん……。シーちゃん、どこ?」 ミカちゃんが、おふとんのなかで目をこすりながら、ぼくをさがしてる。 ここだよ、ミカちゃん。ぼく、ここにいるよ。 「いたー!! もう、シーちゃん、おふとんでねなきゃダメでしょ!!」 いやいや、ねぼけてぼくをけっとばして、ベッドの下におっことしちゃったのは、ミカちゃんじゃないか。 でもぼく、くらーいよるのあいだも、ちっともさびしくなかったよ。 だってベッドの下は、ミカちゃんのねごとがきこえるし、 あさになって目がさめたら、ミカちゃんはぜったいにぼくを見つけてくれるって、わかってるもん。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!