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「皿洗いのバイトをしないか?一時間につき一万円なんだけど。」
貧乏学生の僕は、すぐさまその話に食いついた。
肘まで届くゴム手袋、白い上っ張りに耳まで覆った大きなマスク。
同じく白いズボンに足首をガムテープで隙間なく巻いた長靴。
左右の通路にある大きな水桶。
ベルトコンベアでやってくる縦に並べられた白い皿の列。
時折振上げられる鉤爪型のアームが皿を順に水の中へと落としていく。
ボシャ、ボシャッと泡の浮いた水中へと皿は落ち、僕と後ろのバイトの子が上から流れてくるパイプの水で皿をすすぎ、背後のカートに皿を並べていく。
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