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【 プロローグ 】
「パパー、おかえりなちゃい」
「ああ~、『桜』、ただいま~」
「パパ、今日ね。何の日か、ちってる?」
「え~、何の日だったかなぁ~。桜の誕生日でもないし~。何の日だっけ?」
「おちえてあげな~い」
「あ~、桜、いじわるだな~。パパに教えてくれないのか~? このぉ~」
「くふふ、くちゅぐったい、パパ~」
「このこのこのぉ~。隠してないで教えろ~、桜~」
「きゃははは……」
あれは、私の娘がまだ4歳の頃の出来事……。
それは、彼女のまだ純粋で幼かった頃の、ほんの小さな『かわいい隠しごと』だった……。
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