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「ユウイ、荷物って何?こんなとこにあるの?」
連れて行かれたのは誰もいない空き教室だった。
「うそだよ。」
ユウイが悪戯っぽく笑った。
「えっ。」
あ、この表情、知ってる。
「ユウイ、もしかして……」
「もしかして、何?」
ユウイがゆっくりと俺の腰に両手を回す。
顔が近い。かっこいい。
「なんでも、ない。」
「言って。」
「いじわる……」
「えーでも俺が考えてることとリンが考えてること一緒か分からないし」
おでことおでこがくっつく。
「……キス、するの?」
「ふふ。正解。」
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