31

4/5
88人が本棚に入れています
本棚に追加
/115ページ
「ユウイ、荷物って何?こんなとこにあるの?」 連れて行かれたのは誰もいない空き教室だった。 「うそだよ。」 ユウイが悪戯っぽく笑った。 「えっ。」 あ、この表情、知ってる。 「ユウイ、もしかして……」 「もしかして、何?」 ユウイがゆっくりと俺の腰に両手を回す。 顔が近い。かっこいい。 「なんでも、ない。」 「言って。」 「いじわる……」 「えーでも俺が考えてることとリンが考えてること一緒か分からないし」 おでことおでこがくっつく。 「……キス、するの?」 「ふふ。正解。」
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!