一話:『一本の電話』

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中学進学と同時に長年住み慣れた土地を離れた。  進学先が自宅から通える距離では無かった為、学院指定寮に入寮するつもりが食事及び行動制限のある生活と体を理由に本家側が指定する人材の元で、本家が所有する邸宅から通学するように命が下った。  何故、あらゆる権限を失くしさらには親と言う庇護者も去り、朝比奈として一切の価値が無くなった錦が本家側から此処まで関心と手厚い待遇を受けれたのか。  その背景には八歳年上の義兄、海輝の存在が有った。  
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