神よ我を許し給え

1/3
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
 2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすると菅首相は臨時国会で所信表明したよな。パリ協定に則りEU諸国と足並みをそろえる方針を示す為だ。ところが、二酸化炭素の排出が多い石炭火力発電の新設と増設を止めるようにと国連が要請してるのに日本は止めようとしないどころか海外へもそれに関連する事業融資をしてるんだ。  日本がそうするのには已むに已まれない事情があって自国にとって再生可能エネルギーはコストとリスクが高く発電量の不安定さをコントロールすることが難しいところへ持って来て安定供給が可能なエネルギー資源に乏しいと来てるから石炭火力発電に頼るしかないんだ。と言うのも石炭は他の化石燃料に比べて採掘できる年数が長いし、存在してる地域が分散してるお陰で安定的な供給が望めるんだ。おまけに地政学的リスクが化石燃料の中で最も低く熱量当たりの単価も化石燃料の中で最も安いんだ。だから重要なベースロード電源と評価され、原油やLNGガスに比べて価格が低めの水準で推移していてLNGガスを使った火力発電よりも低い燃料費で発電できるんだ。よって石炭は安定供給や経済性の面で優れたエネルギー源と言え、日本が止められないのは無理からぬことなのだ。  そこでだ、世界から批判を浴びないように石炭火力発電を利用し続けるには発電効率を向上させて少量の燃料で沢山の電気を作れるようにしなければならないのだ。そうすればだ、少量で済んだ分、火力発電から排出される二酸化炭素を削減できるだろ。それにだ、大気汚染物質の排出も大幅に削減できるんだ。そのように更なる技術開発を行って効率化と二酸化炭素削減に努めるしかないんだ。そして二酸化炭素を吸収するべく森林を増やしてだ、国民はと言えばだ、ながらスマホは以ての外、クールビズ、ウォームビズを実践するなどして省エネ、節電、質素倹約に努め、食に関しても畜産に伴い温室効果ガスを多く排出する牛の肉製品や乳製品を出来る限り控えることだな。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!