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充斗に告げるべきか迷ったけど、明日は高木院長夫妻の大切な挙式披露宴。
充斗も出席するし、すべてが終わってから話そうと思った。
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大安吉日。
天気は晴れ。
二人の門出を世界の全てが祝福していた。
「本日はおめでとうございます」
私のプロデュースでまた一組のカップルが永遠の愛を誓う。
「ありがとう…水瀬さん」
「こうして瑞希と素敵な挙式ができるのは君のおかげだ。水瀬さん」
「高木院長、もったいなきお言葉…ありがとうございます」
午前中の挙式を終え、午後からは大広間で披露宴。
私はプランナーとしてすべての場所をチェックして忙しなく動き回る。
高木院長夫妻の披露宴の出席者は有名人ばかり。
粗相がないよう細心の注意を払った。
私は高砂席の袖で披露宴の進行を見守っていた。
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