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『私が?素敵な女性?』
『ああ…見た目ももちろん可愛いけど、笑顔も、内面の優しさも…全部が魅力的だ』
『…そんな…恥ずかしいです』
『雅妃…俺、お前が欲しい。お前のこと、全部、俺にくれないか。心も体も…全て。ずっとずっと一緒にいよう』
『亜希斗さん…』
雅妃の今にも崩れそうになる体を支えながら、俺は…言った。
『結婚…しよう』
その言葉に、目を真っ赤にして俺を見つめる雅妃。
『…本当…に?私なんかでいいんですか?』
『お前じゃなきゃ嫌だ。お前は俺だけの物だ…絶対に誰にも渡さないから』
俺は…
こんなにも独占欲が強かったんだ…
自分でも知らなかった自分。
雅妃は泣きながら、また…うなづいた。
『夫婦になるんだ、俺達。俺、生きてきた中で今が1番幸せだ…』
俺は、雅妃の体を抱きしめた。
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