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なぜかいつも夕暮れだった。 一面の荒野に並ぶ犬たち。 日の光を浴びてそれを見ている。 彼らの死期はもう近い。 そこに犬を並べては家族は死ぬまで毎日様子を見に行く。 その場所にいるだけで死期は多少遠ざかり長生きできる気がしていた。 そして純粋な少女は毎日祈った。 どうかずっと生きて。
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