プロローグ

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プロローグ

毎年、例外なく金木犀の季節はやってきて、反対側の季節には淡い色の花びらが空を覆い、心を踊らせる。 橙色の芳しい香り、初恋の香り。 桜の花びら、淡い初恋の色。 出会った季節、共に過ごした季節、別れた季節。 あの頃の思い出は、いつも心を暖かくして、少し切なくさせて、いつも私の背中を押してくれる。 元気で、過ごしているのかな……。 ──あれから10年経った今も。
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