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「アデライードには魔力封じの封印がかかっているらしい。それは結婚すると、夫の魔力レベルに合わせて解呪されるらしい。つまり、私に抱かれると私と同じレベルまで、魔力量が増えてしまう可能性があるが、今現在のアデライードには、私と同量の魔力量に耐えられる体力がない。下手をすると魔力暴走を引き起こすからな」
恭親王の説明に、メイローズが絶句した。
「それは……誰から?」
「アデライード自身から聞いたのだ。まったく、迂闊に抱かないでよかったと思ったよ。だから今日も最後まで抱くつもりはなかったのだ」
メイローズはこめかみに手を当てて、頭痛を堪えるように眉を顰める。
そこまでわかっているのなら、そもそも手を出すな、と全力で叫びたい。
アデライード姫の上にのしかかっている恭親王の姿を見た時は、血の気が引いて倒れそうになったものだ。
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