株式会社ハンドレッドデイズ

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当初は僕にも仕事を手伝わせて欲しいとお願いして、何度断られたことか。 ウチのお客さんはバイタリティ溢れる肉食獣みたいな人が多いの、病気の子羊なんて連れて行けるかと。 今なら冷静に振り返ることができる。あの時の僕は弱り切っていて、とても仕事ができる状態ではなかった。 消えそうなほど細い月が浮かんでいた冬の日、僕は社長の自宅兼事務所に保護された。社長は僕にご飯を食べさせてくれて、自分のベッドまで使わせてくれた。しばらくの間は何も考えられず、一日のほとんどを寝て過ごしていたと思う。なぜこんなにも甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるのか不思議だったけど、僕はされるがままになっていた。
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