第78章 イケメン親子の正体は?!

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「だ、だめ。もど…るっ」 「舐め…」 「舐めちゃだめよ!!!」 理は私の手から離れてブラウスのボタンを外そうとするけど、私が理の腕をグッと掴んで、 「だめ!戻ります!」 と言うと、理は何故か半泣きな顔になって、 「な、なんでだよーーー!!」 と目一杯叫んだ。階段に、理の声がエコーかかって響き渡っている。理は「はあっ」とため息をついて私から少し離れると、 「仕方ねぇ。戻るか。くそっ。せっかくのチャンスなのに。外出禁止令が今だけ解かれたのにさっ」 と小さく呟くと、背中を向けて階段を上がり始めた。私も「ふうっ」とため息をついて髪の乱れを少し直して、理の後ろについて階段を上がっていった。階段を上がるのは、少しまだ腰が痛むような感じ。激痛ってわけではないけど、なんか、ジワジワする。 ん? そういえば今…。 私は理の腕を掴むと、 「ね、外出禁止令って、なに?」 と言うと、理はギクっとしたように立ち止まって、 「え、あ、いやっ。な、なんでも」 と明らかに動揺して、足早に駆け上がって行った。 「ちょ、ちょっと、理!早く行かないで!」 「知らん!」 「まだ、腰痛くて、そんな早く行けないんだからっ!」 私が叫ぶと、理はピタッと立ち止まってゆっくりと振り返り、私の方に駆け降りてきた。 「わりぃ。うっかりしてた。ごめんな。きついか?抱いてってあげようか」 理はそう言ってまた私の肩を抱き寄せた。
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