1/12のみどりいろ

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1/12のみどりいろ

煌びやかなネオンライトが輝く聖夜。その灯りが早くも消え失せ、世間は年の瀬ムードが漂っている。その景色を見ながら、ひとりの老人は白い息を吐いた。 「もうすぐ、彼がやってくるなあ」 脳裏に描く小さな赤子。あれから12年が経つ。どんな子供に育ったのだろうか。ふと、老人はそんなことを考えていた。
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