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コレが運命だというのなら⋯⋯
このマンションの屋上に向かったのは、私たちがこうなるためだったのだろうか。
だとしたら、神様はなんて意地悪なんだろう。
もっと他の方法があったでしょ。
ドン底が恋の⋯⋯いや、結婚のはじまり。
変な話し。
まだ私の気持ちは見えないけど。
でも、ヒロキへの恋心をいとも簡単にかっ攫っていった、富丘くん。
クールで無表情が標準装備だけど、とても真っ直ぐで、誰よりも優しい人。
こんなに素敵な人に恋をするのは⋯⋯
たぶん時間の問題だと思う。
「ねぇ⋯⋯キスしてもいい?」
「い、いいよ」
「⋯⋯もしかして、いや?」
「ちがうよ⋯⋯恥ずかしい⋯だけ」
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