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3月14日、ホワイトデーです。
が、見事に何も用意してませんwバレンタインの時に勇人くんから沢山チョコスイーツいただいたというのに…
や〜、買いに行ける隙が無かったですしね!また後日何か用意します!
と言い訳しつつ、朝から勇人くんの運転で家族3人車でお出掛けです。
一昨日の反省を生かして、今日は冬馬くんに必要な物もバッチリ用意してますよー!
ところで…勇人くんが内緒だと言うので行き先は知らないのですが…
方向的にはどうやら神奈川ですね。
一体どこに行くつもりなのでしょう?と思ったら、着いた場所は僕がまだ女だった時に勇人くんと一緒に初詣で行った神社でした。
「おおー…また懐かしいところに…w」
「今年初詣行きそびれたしな、冬馬も来た事だし、せっかくだから詣でとこうw」
「せっかくですからねw」
取り敢えず車から降りて…
僕が付けてる抱っこ紐の中に神様居るのに、今更何を願えばという感じもしますが…w
「ここに神様居るのに今更って気もするけどなw」
「それ正に今僕も思いましたがww寧ろ一昨日お願いしてきた方が絶対ご利益凄かった気もw」
「間違い無いwでも気持ちの問題だからw」
そう話しながら境内に向かっている間に、またその辺の小動物達が僕等の周りに寄って来てました。
ちょっとでも外に出るとこれはもう不可避ですね、冬馬くんw
神社の境内に入ると、突然社務所?の方から袴姿の高齢男性が驚いた様子で外に飛び出して来たのに鉢合わせました。
急に出ていらっしゃったので、僕等もビックリしましたが…
高齢男性は冬馬くんを見て驚いていました。
「ひ、人?人、なのか…!?なんと神々しいお子様でしょうか…!
た、大変申し訳ない!このお子様はどうされたのですか!?」
「あ…」
高齢男性がアワアワと混乱されていて、勇人くんと顔を見合わせてしまいました。
ここ割と有名な神社なのですよねー…
恐らくこの高齢男性は神主さんなのでしょう。
冬馬くんの気配に気付けるレアな方でしたか…
「えーっと……神様から、育てるのを託された子供で…」
「神主さんでいらっしゃいますよね?神々しいのが分かりますか…」
「ええ、異様な気配を感じたので外に出てみれば…
神から託された御子…そのような事が現実に…っ
失礼をお許し下さい。なんと貴重なお方か…!」
高齢男性が冬馬くんに向かって手を合わせて深々と低頭されました。
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