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◆1つ目 - 部屋の荷物
私には掃除したいものが3つある。
1つ目は【部屋にある荷物】だ。
私はもともとミニマリストである。
ゆえに、普通の女性に比べたら驚くほど荷物は少なく、部屋は常に整頓されている。
だが、それでもまだ不要な物がないかアンテナを張ってしまう。
何故なら『思い立ったが吉日』どこへでも翔んでいきたいからだ。
私は今まで、離島や湖の畔り、温泉地など数々の場所に移住してきた。
その中で、だんだんと無駄が削ぎ落とされ、自分にとって本当に必要なものだけを手元に置く術を身につけてきた。
我が家には、冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器など、いわゆる家電と呼ばれるものがほとんど無い。
理由は、物が多ければ多いほど手入れに時間を要するから。
そして、引越し時の手間になるからだ。
洗練されたものだけに囲まれてミニマムに生きることは、限られたリソースである『時間』という財産の節約にも繋がる。
その結果として、部屋にも心にも時間にも余白が生まれる。
そうして出現した白い部分には新たな発想や閃きがやってくるのだ。
「冷蔵庫がなくてどうやって生活をしているの?」と聞かれることも屡々なのだが、家の近所にはスーパーもコンビニもある。
散歩がてら、その日に必要なものだけ購入しても良いし、なんなら外食をしたっていいのだ。
そんな調子なので、冷蔵庫が無くても特段困ることもなく、あっという間に3年が経った。
そうなると、この先も購入するという選択肢はどうにも浮上しそうにない。
唯一、我が家にある家電は洗濯機。
衣類は毎日洗い立てのものを着たい。
そして、パリッとしたシーツを敷いたベッドに潜り込むのは至福だ。
毎日のベッドメイキングでシーツを替えることを考えると洗濯機はあったほうが得策だと考えた。
そのほかにある電化製品は、ナチュラルウッドのフロアランプとアロマランプ。
家電はなくても生きていかれるが、部屋で快適な時間を過ごすためのインテリアは私にとって必須アイテムだ。
そして、快適な空間作りには整理整頓がもっとも大事である。
部屋にある細々としたコスメやステーショナリーなどの小物類は、引き出しに入る分だけと決めて持つようにしている。
はみ出した物は処分。
移動したくなったら、引き出しごとブルーシートで梱包して宅配で送れば引越し完了。
人生も荷物もこれくらい身軽でいい。
私は常々そう考え実践してきた。
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