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エッセイの表紙は、ここから……
エッセイの表紙は、以前、おもちさんが描いて下さったものをお借りしています。私がコラージュして、タイトル等を入れさせていただきました♡
この絵が生まれたエピソードは振り返ってみますね。
実はこちらの記事は私のSS名刺をまとめた『☆short short tory☆』https://estar.jp/novels/25502564 に掲載していたのですが、こちらに加筆して移します。
この絵は、『幸せな存在』の表紙絵を描いて下さった おもちさんと、昨年、2月にコラボさせていただいたものです。(Twitterで『おもちのお題箱』の募集が当時あったので、利用させていただきました)
まずは私のSSをおもちさんにお見せして、浮かんだ絵を描いていただくことに!
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『深雪』
降り続ける雪、いつまでも来ないバス。
向こう岸は流れているのに、こちらは動かない。
「じゃあまた明日」
その一言で消えてしまう友ばかり。
吐く息は凍りつき、手がかじかんで傘もさせない。
マフラーに顔を埋め震えていると、僕の頭上だけぴたりと雪が止んだ。
「バスが来るまで付き合うよ」
思いがけない君の姿。
吐く息までも暖かく優しくて……思わずその胸にもたれたくなった。
おもちさんがこの文章から浮かんだイラストを描いてくださいました。
雪が優しさに変化する瞬間が表現されていて……キュンっとなりました。
文章から絵が生まれるって、なんてステキなんでしょう!
文章とドッキングさせて、再びSS名刺にしてみました。
あまりに素敵なイラストだったので、今度は私がおもち様のイラストに寄せて文章を添えてみました。傘を差しだすBoy視点です!
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『白い雪と君』
下校時間、予報通りの深い雪。
雪の降らない異国で育ったオレは、白く覆われる景色を楽しみながら歩いていた。
ふと通り過ぎようとしたバス停に、黒髪にsnowflakeを積もらせた男の子が、ぽつんとひとり。
寒そうにカタカタと震える肩、固まる手。
どこか寂しげで、守ってあげたくて……気が付くと、すっと傘を差し出していた。
「バスが来るまで付き合うよ」
「えっ」
目を見開き、オレを見上げた男の子。その雪のように清らかな肌と漆黒の瞳に吸い込まれそうだ。
恋が始まる瞬間は突然降って来る。
I am falling for you.
ねぇ君に恋してもいい?
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彼らの間に恋が生まれそうですね♡
傘をさしてあげた男子、長身で、髪色や顔立ちから勝手に……高校の留学生(勝手にシンガポールに住んでいた英国人!)という妄想が沸き、こんな内容になりました。
黒髪の子は日本的な顔立ちで、色白で可愛いかったんだろうな。
黒髪の子は、ひそかにあこがれていた彼に声をかけられてドキドキ!
みたいなイメージです。
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あれ? エッセイに移すために1年ぶりにこの絵を見返していると、不思議な気持ちになりました。
もしも『ランドマーク』のアーサーと瑠衣が将来生まれ変わったら、こんな出会いもいいなと……ふんわりと妄想が沸いてきました。
今度は身分なんて関係ない、グローバル化した世界で、遠回りしない恋に落ちるのかもしれませんね。
なんて書くと、しんみりしちゃいますよね。
連載中の『ランドマーク』https://estar.jp/novels/25672401は、これからが見せ場ですよ!
『まるでおとぎ話』の時間軸に沿って進めています。
ふたりが再会するまで、しっかり書いていきます♡
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