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暫くそのまま和真さんの胸の上で息を整えてから、まだ入ったままの和真さんを抜いた。 「・・・んっ」 まだそのまま出来そうなほどの硬度を保っていたから抜く時声が出てしまった。 いつもならそのまま二回目突入するところだけど、今日の和真さんは下僕なのでそのまま抗議はなし。身を起こしてそこを拭うと大人しくそれをしまった。 まだ窮屈そう・・・。 そう思ったけど、あそこから和真さんのものが流れ出て来てしまってそれどころではなくなった。 オレは慌ててティッシュで押さえるとトイレに駆け込む。 なんだかかっこ悪いけど、仕方がない。和真さんがいっぱい出すからだ。 とりあえず流れ出てこないところまで出したことを確認して、トイレを出ようとして気がついた。 下に履くものを持ってくるの忘れた。下もろ出しで出るの恥ずかしいな、と思ってドアを開けたらズボンと下着が置いてあった。和真さんが置いてくれたのだ。 それを有難く履かせてもらって、オレはトイレからリビングへ戻った。 さっきは火事場のなんとやらで普通にトイレに駆け込んだものの、足腰の回復が不十分だった所へまたしてしまったためにオレの腰は立たず、また四つん這いで戻ることになった。それを見た和真さんは慌ててオレを抱き上げるとソファに下ろしてくれた。 「ありがとうございます」 「大丈夫か?体は」 不安気に尋ねてくるのはオレがまだ何も話していないからだ。 「大丈夫です。それより何か食べましょう」 多分何も食べてないだろう和真さんに食事を提案し、動けないかわりにあれこれと指示を出してローテーブルに夕食を整えてもらった。 冷蔵庫の残り物ばかりだけどとりあえず形になった。 それらを食べてもらいながら、オレは話を聞いてもらった。 人見知りなこと。週末のご褒美のこと。そして冬眠のこと。 あと、オレの中の和真さんの存在がどんなに大きいかということも。 「オレもまさか冬眠するなんて思ってなかったんで、事前にお知らせしていなくてすみませんでした。びっくりしましたよね」 オレもびっくりした。まさか丸2日も冬眠するなんて。 多分、2週連続で巣ごもりが出来なかったことに対する過剰なストレスの上に『お仕置き』でダメ押しされて、最長記録の冬眠に突入してしまったのだろう。 「でも、今回のことで自分の気持ちが分かりました。オレ、家族以外の人の前では冬眠しないんです。充電も。だから・・・」 オレはまっすぐ和真さんを見た。 「和真さんが好きです。もう逃げないから、オレのこと嫌いにならないでください」 オレへの気持ちが冷めてしまったと思った時のあの悲しみはもうイヤだ。 オレはずっと和真さんのそばにいたい。 和真さんはオレのところに来ると優しく抱きしめてくれた。 その優しさにまだ下僕モードを感じながら、オレも和真さんの背に腕を回してぎゅっとした。 和真さんの鼓動が聞こえる。 少し早い鼓動と包まれる温かさ。 和真さんの腕の中はオレの心を癒してくれる。 巣ごもりしなくてもオレ、大丈夫だ。 好き・・・。 心の中で言ったつもりの言葉に和真さんの腕の力が強まった。声に出しちゃったのかな? でも、ぎゅっとしてもらうのいい。安心する。 あまりの気持ちよさにトロトロ眠気がやってきて瞼が下がってきた。 あんなに寝たのにまだ眠いなんて・・・。 このまま寝てしまいそうだったけど、不意に和真さんに首筋を舐められた。 「ひゃ・・・っ」 それがスイッチになったのか、オレの体の奥からぞわりとした感覚が広がる。 鼓動が早くなり、熱が下肢に集まる。 和真さんの舌はそのまま上がってきて耳の中へ。 「あっ・・・ん・・・」 弱い耳を舐められて体がすっかりその気になってる。でも、今日は日曜日。 「だ、だめです。和真さん。明日会社行けなくなっちゃいますっ」 さっきもしたし、既に腰が立たない。これでまたしたら、確実に明日はベッドから出れなくなってしまう。 なのに和真さんのいやらしい舌は止まらず、手もいつの間に入ってきたのか脇腹をさわさわ触りながら降りてきて下着の中に入ると躊躇なく後ろに指を突き入れた。 「ひゃんっ」 さっきまで受け入れていたそこはなんの抵抗もなく指を受け入れ、くちゅくちゅと音を立てている。 まだ残っている和真さんのものが潤滑剤のようなっていた。 「・・・だ・・・だめ・・・です・・・あぅっ」 抗議の声を上げるオレに意地悪くいい所を突いて黙らせた。 さっきとは全然違う動きに和真さんの顔を見ると、すっかりいつもの意地悪さが出ていた。 いつの間にか暴君に戻ってる!? 明日会社が・・・! という理性が頭の隅にあるけれど、体は既にウェルカム状態。おまけに暴君に戻った和真さんが許してくれる訳もなく・・・。 オレは散々泣かされ喘がされ、いつの間にか気を失っていた。 よく朝、泥のように重い体をベッドに沈めたまま、スッキリさっぱりした暴君を見送った。 いつの間にアイロンかけたんだろう・・・? パリッとしたスーツに身を包んだ和真さんはご機嫌で出社して行った。 もう少し下僕モードでもよかったのに・・・。 そんなことを思いながらオレは再び眠りに落ちた。 了
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