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「そうなん?」
「はい。……ボクはキョーコさんとご飯食べたいです」
友達に聞かれないように声を潜めたのか、後半は小さな声だった。
「じゃあ、待っとく」
「ありがとうございます。絶対行きますから!!」
うさみんはウサギっていうより犬かな? ウサギ犬? おいでって言うたら喜んで走ってくる感じ。
電話を切った後、ニヤニヤしていたあたしはこの後あんなに悍ましいことが起こるなんて夢にも思っていなかった――。
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