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「…そうなの?」
「そうだよ。そりゃ今まで色んな女としたけど全部お前を忘れるためだったんだから」
「え、」
「わかってないのは、美月の方だと思うけど」
そう言って私のパジャマを脱がせる唯に心拍数が上昇する。
胸の鼓動が彼に伝わっているような気がする。
「あ、あと。別にお前に飽きたなんて思ってないから」
「…」
「今までは呼び出して美月の意思関係なくしてたから。美月の気持ちを優先させようと思って我慢してたの」
「そうだったの…」
「そうだよ、なのになんなの?急に誘ってきて」
「誘ったっていうか…」
「誘ってるじゃん」
唯が口角を上げた。
妖艶な瞳がちゃんと私を映している。ベッドサイドのランプがオレンジ色に私たちを照らす。
「じゃあ、今夜はめちゃくちゃに抱いていいんだ?」
「…うん、いいよ」
私は唯の手を握った。
どうしようもなく、君が欲しい。
「後でやめてって言ってもやめないから」
そう言って勢いよく私は押し倒された。
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