4リラ.楼蘭奴

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4リラ.楼蘭奴

そんなこんなで、歌舞伎城に着いた信長と大草原の仲間達。 城門には、 『御用の方はインターホンで by RoLAND』 と書いてあるが、意味が分からぬ。あと読めぬ。 とりあえず、出だしの一発、かましておかないと。 ということで、大声を張った。 「我こそは、第六(だいろく)魔怨天王(まうんてんおう)娯裏羅(ごりら)・信長!」 「インターホンでって書いてるのに、もう! 追い返しちゃいますよ」 面倒くさそうに塩対応しようとする門番ゴリラ。 それを見咎める西の帝王。 「門番(セキュリティ)、お前に大事なことを教えてやろう。 2流は期待に応えられない。1流は期待に応えられる。超1流は期待を超えるんだよね」 城門が開く。 横にではなく、跳ね橋の如くに。 「ようこそ、信長兄さん! ガルウィングの開門は気に入ったかい?」 わしの目の前に、眩い光に包まれた、白装束に金毛の若武者が現れた。 こ奴、できるな!
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