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「今日はとってもいい天気。
サルビアの花もきれいに咲いてる」
園芸委員の立花香織は大好きな花を見ながらつぶやいた。
初夏の日差しは眩しくて、青い空の下で咲くサルビアの赤い花は鮮やかでとてもキレイだ。
香織は花壇に水をやった後に、シャベルで花壇の土を掘り、土質を調べ始めた。
大好きな花壇の花が今よりも鮮やかに咲き誇るようにと。
でもそのとき、シャベルの先端に土ではない固い何かが当たったのを香織は感じた。
（大事な花壇に異物が！
この固いのは何だろう？）
シャベルの先端に当たったのはおそらく石とは違う固い何かだ。
そんな異物が花壇に入っていては、サルビアの花たちがかわいそう。
香織はそんなことを思いながら、花壇の土をシャベルで掘った。
そして香織が花壇を掘ったその奥には、土を被って変色している銀色で四角いアルミ缶が入っていた。
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