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「うっ。別に、そんなんじゃないし……」
シノがみるみる顔を赤くさせて、まごまごし始める。
「えー? シノ、年上好きなんだ。誰誰? 先輩?」
「うう、別にそんなんじゃないって!」「あ、わかった。図書委員の人?」
「わー! うるさいうるさい! 全部遺伝子だって言ったでしょ!」
もたれかかるあたしとアスカを振り払って、シノは立ち上がる。どうしても遺伝子の一点張りらしい。
シノは嘘も、誤魔化すのもへたくそだ。だからこそ、いつもの優等生とは違った一面が見れて好きなのだ。
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