エピローグ*嬉しい秘密

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匡さんは私と一緒に病室に戻り、胎内に宿った二人の赤ちゃんのモニター写真のコピーを見つめた。 「人の形してるな…」 「うん…丁度十一週目で脳の構造が完成するみたい。 後は腸や甲状腺、肝臓などの器官も発達するんだって…心臓の音だって凄く強い音が聞こえたわ」 「そっか…EDになる前に俺はちゃんと君を妊娠させていたんだな…」 「そりゃあれだけすれば…数のうち当たるで当たるわよ…」 「でも…真琴の方が妊娠しにくい体質だったじゃん」 「そうね…これはきっとミラクルよ…」 「ミラクルか…」 嬉しい秘密をちょっとだけ匡さんに内緒にしておきたかった気持ちもあったけど… こうして私の中に宿った命の喜びを二人で分かち合えてよかった・・・ 「真琴…愛してる」 「私も愛してる…」 私たちはそっとキスを交わした・・・ キスの先は私の出産後かな? 「赤ちゃんが誕生するまでに俺も完治を目指すよ!!」 彼は新たな病の完治に意気込むのだった。                     (完)
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