前回までのあらすじ

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前回までのあらすじ

《雨宮=シリーズ》と呼ばれるクローンの存在や、宿敵である京極鷹臣(きょうごくたかおみ)の野望を知り、《中立地帯の死神》と呼ばれ、恐れられている東雲六道(しののめりくどう)の跡を継ぐことを決めた深雪。  ストリート・ダストの子ども達が行方不明になっている事件を調べるうち、彼らが海外に拠点を置く人身売買組織によって(さら)われているという事実を知る。  そしてその組織の黒幕は東雲探偵事務所の同僚であるオリヴィエ・ノアの片割れであり、半身でもある《悪魔(オグル)》だった。  《悪魔(オグル)》はオリヴィエと同じアニムス、《スティグマ》を操る上に、他者の体をまるごと乗っ取ったり、《血の誓約(ブラッディ・プレッジ)》によって血管腫を仕込んで操ったりする、とても厄介な敵だった。  死闘の末に人身売買組織を壊滅させ、《悪魔(オグル)》を倒した東雲探偵事務所のメンバー達。  しかし、《悪魔(オグル)》は死んでいなかった。下水道に逃げ込み、《東京中華街》に潜り込み、瀕死の状態であった黒蛇水(ヘイ・シャスイ)に憑りつくことで、新たな体を手に入れたのだった。
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