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橋の上から、川床をのぞく。
水は透明、流れは穏やか。
あまりにきれいで、ひっかかりのひとつもない。
私は、土手をつたって、川に降りる。
シャツの裾をめくって、腹から心を取り出した。
けっこう、汚れてるもんだよ。
川にひたして、ざぶざぶ洗った。
こんなにひどい汚れも、川に溶けると、見えなくなる。
洗いたての心を太陽にかざしたら、透けて見えた。
風に吹かれて乾いていった。
洗った心を腹にしまう。
私は、土手を登った。
心が軽い。
橋を渡る。
来た道に戻った。
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