夢で逢いましょう

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夢で逢いましょう

 飛行機が空を飛んでいる。  まどろみの中で感じ取った音だった。  空気を裂いて去っていく。  後に残る静寂。  それも終わりを告げ、飛行機よりも近くでサヤサヤと、葉のこすれ合う音を聞き留める。  囁き声は柔らかな風となって、生暖かい空気を運んできた。  これ以上寝るなと言われてるのか知らないが、少し昼寝をと横になっただけ。気だるく体を起こす。  寝汗かいてら……。  シャツが少し湿っている。痒い左肩をこすりながら畳に目を這わせる。  座卓の下に潜っていたスマホを探し当て、時間を確認する。  14時26分。1時間くらいか。  大きなあくびをして、見慣れない庭に寝ぼけ眼を向ける。  庭の右脇に2メートルほどのしだれ柳があるちっぽけな庭だ。  だが申し分ない。小さなバーベキューくらいはできるだろう。
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