お礼SS

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結婚してすぐに桜子の妊娠がわかった。 それから無事に出産し、産まれてきたわが子は女の子だった。 結婚生活も順調で、喧嘩もなく平穏な日々を過ごしている。自分が家庭を持つことを桜子と出会うまでは想像も出来なかったのに、今では家族が一番大切だと胸を張って言える。 はるは短い言葉ならば話せるようになり、日々わが子の成長をとても楽しみにしている。 「桜子、そういえば…来週幼稚園のママ友?の集まりがあるんじゃなかった?」 「あぁ、そうでしたね」 「俺は?行かなくて大丈夫?」 「仕事が忙しくないなら千秋さんも来てくれると嬉しいです」 「もちろんだよ。いくよ」 「よかった」 桜子は、子供を産んでから方が色気が増した。 子供で手一杯だからあまり誘えないが、セックスの頻度も増やしたいと密かに思っている。 「ママ友の自宅に招待されてるの?」 はるに朝ごはんを食べさせながら桜子に訊くと 「うん、そうなの!私はあまり関わっていない人たちの集まりだから…幼稚園も入ったばかりだし…心配ではあるけど、せっかく招待してくれたから」 と、にっこり笑う彼女はやはり今日も可愛い。
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