関西人の鮭

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「わいは鮭の山川や。産卵のために暗闇のなか川を泳いでんねんけどまぁしんどいわー。」 「山川さんなに一人でしゃべってはるん?」 「まぁ吉川さん奇遇やな。」 「飴ちゃんいる?」 「ありがとう。」 「山川さん知ってる?最近暑なってるやんかぁ。あれ人間のせいらしいで。」 「そうなん。やっぱ人間はあかんな。飴ちゃんいる?」 「いるいる。いて!」 「なぁ吉川さんこれ熊やんな。」 「ほんまや。ヒョウ柄の熊や。」 「何でやねん。はよ逃げるで。」 「ぐへ。」 「吉川さん。」 「山川さんおおきに。」 「吉川さん…最後までボケ倒した関西人やった…ってわいら鮭やないかーい。」 「山川さん勝手に殺さんといてー。」 「吉川さん!なんだ生きてたん?」 「なんやかんやあってなんとかなった。」 「それは良かった。もう上流やで。」 「あっ餌落ちてきた。食べよ。」 「せやな。痛ー」 こうして山川さんと吉川さんは鮮魚コーナーにならびました。
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