遠い記憶

2/14
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
半分寝ぼけ眼で階段を降りる 寝る前にお水を飲んだのが悪かったのか トイレに行きたくなった私は 2階の自分の部屋のドアを開けた トイレから出て洗面所に向かうと 廊下を隔てたリビングから灯りが漏れている …お母さんたちまだ起きてるんだ まだそれほど遅い時間じゃないのかもしれない そっとドアを開けようとノブに手をかけた 私だったけど…… ……………………… 中から聞こえるすすり泣きに 思わず手を止めた かすかに聞こえるほど小さいけど それはお母さんの声
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!