The lunatic dawn

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ーーーーなあんだ、こんな簡単なことだったんだ。 それは、幼いーーーーまだ10歳にも満たないであろう幼子が浮かべるには、あまりにも凄惨な笑み。 ーーーー最初から、こうしてしまえば良かったんだ。 彼女は銃を持つ両手に、ぐっと力を込める。 ーーーーわたしにひどいことをするヤツ。わたしを殴ったり、蹴ったりするヤツ。わたしのこころを、犯すヤツ。みんな……みんな、みんなみんなみんなみんな。 そして、彼女はあたり構わず、己の心根を吐き出すかのように弾丸を撒き散らし。 ーーーー殺せば。 これまで以上に、壮絶に、笑った。
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