2人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
ーーーーなあんだ、こんな簡単なことだったんだ。
それは、幼いーーーーまだ10歳にも満たないであろう幼子が浮かべるには、あまりにも凄惨な笑み。
ーーーー最初から、こうしてしまえば良かったんだ。
彼女は銃を持つ両手に、ぐっと力を込める。
ーーーーわたしにひどいことをするヤツ。わたしを殴ったり、蹴ったりするヤツ。わたしのこころを、犯すヤツ。みんな……みんな、みんなみんなみんなみんな。
そして、彼女はあたり構わず、己の心根を吐き出すかのように弾丸を撒き散らし。
ーーーー殺せば。
これまで以上に、壮絶に、笑った。
最初のコメントを投稿しよう!