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6 days to go
何がなんだか分からなかった。
この男は昨晩、私のナカに、〝あれ〟を入れてきたはずだった。人なら必ず出る老廃物。
私の事を「肉便器」と言った彼は、何故・・か、私を膝の上に乗せていた。
震える私の体を、それはそれは嬉しそうに、己の腕で抱きしめていた。
ソファに座り、「昨日はごめんねぇ、キミがこんなにもいい子だなんて知らなかったよ」と、ソファに座り私を横向きに膝の上に乗せているルウという男は「可愛いなぁ、付き合っちゃう?」と、気持ち悪くて戸惑って、嫌なことばかり言ってくる…。
「あ、俺の名前は流雨だよ。流れる雨って書いて流雨。あらためてよろしくね」
にこにこと愛おしそうに、私を撫でるその男に、冷や汗が止まらず。
どうして、こんなことになってしまったのか。それは数分前に遡る。
キリシマという、昨日ベットのシーツを変え、私に風呂入れと誘導した男が、朝も部屋の中に入ってきた。その人が「今誰もいないからトイレに」と言ってきたから、戸惑いながら、…行っただけ。
閉じ込められている部屋から出て、キリシマっていう人が私を見張る中、とある部屋を通りすがりトイレに行った帰り道のこと…。
それが目に入ってきたのが、きっかけだった。
3つの水槽。
その中にいる、3匹の生き物。
その生き物が嫌でも目に入ったから、目を細めただけだった。
その、目を細めた仕草に、その男は気づいたらしい。誰もいないと言ってたのに。いつの間にここへ来たのか。
「なに、見てるの?」
嫌でも聞き覚えのあるその声に、心臓まで震えた。
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