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エピローグ
きゃーーーー!!!
ファンの歓声が響き渡るコンサート会場
4人のメンバーが揃ってステージに立っていた
予定より1年半も遅れての日本デビューになったが
私の大好きな人たちは舞台の真ん中で
その凄まじい歓声をあびる
私はスタッフとして
ステージ裏からメンバーの様子を伺っていた
メンバーは息の合ったダンスを踊る
あの事故からメンバーはすっかり
元の仲良しメンバーに戻り
今も多くのファンの前に立ち喜ばす
額に滲む汗が踊るたびにキラキラ輝いて見える
ソジュンがふとステージ裏に目をやり
私に笑顔を向ける
ちょっと!ステージに集中!
ジェスチャーで伝える
彼は笑いながらファンの方へ向き直し
パフォーマンスをする
どうして彼は私を好きになったのだろう?
どうして13年も思い続けてくれたのだろう?
その理由はわからないけど
彼に会えたこと彼の隣にいれることを
神様に感謝した
私はこれからもずっとあなたのそばで
支えます
あなたが私にくれた多くの愛のお返しをします
ステージで歌っていたメンバーが衣装替えのため
ステージ裏に入ってきた
ソジュンは真っ先に私のところへ来て
ギュッと私を抱きしめる
「ソジュン!早く着替えないと」
焦る私に
「もう少しだけ充電」
抱きしめる手に力が入る
後ろから来たミンジェにせかされ渋々私から離れ
着替えに行った
私のほうがドキドキする
心臓に悪い
あっという間に着替え終わり
ステージに向かうソジュンと目が合う
笑顔で頑張ってと伝えると何を思ったのか
走って来て私の唇を奪う
んっ???!
「おい!ユジュン!帰ってからにしろ」
ミンジェが呆れた顔をして言う
「いいな、俺も早くソアに会いたい」
ウヌが羨ましがる
「出るぞ!」
トユンがみんなに声をかけ
ステージへ向かう
ソジュンは名残惜しそうな目をして
「続きは帰ってからね!」
走ってステージに上がって行った
終わり
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