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第四章『計画実行!?』
「はぁ~、もう笑い過ぎてお腹痛い」
リナがお腹を押さえてる隣では、トモがハンカチで涙を拭いている。
いつもはクールなタカも、さすがに今日は表情が緩みっぱなしだ。
「まだまだアイディアは沢山あるけどな」
ナオの頭の中にはいたずらのストックがまだ余っているらしい。
「どんだけ思い付いてるのよ」
ようやく落ち着いてきたリナが呆れ笑い。
「残りは高校用にでも取っておきなさいよ」
「まぁ、そうするか。んじゃ、今まで出た中から選ぶか?」
「そうね。結構いろいろと出たからね」
トモがみんなのアイディアが書き込まれた手帳をめくり始める。
「まさかタカがあんなに面白いアイディア出すとはね」
「本当びっくりだよな」
リナとナオに褒められたタカは満更でもない様子。
が、その表情は既にいつものクールなものに戻っていた。
「ちょっと見せてくれよ」
「いいよ」
トモがナオに手帳を渡そうとした瞬間
パリーン!
お店の方から皿が割れたような音が。
それに驚いたトモが手帳を落とした。
「大丈夫か?」
「うん」
トモに声を掛けたナオが手帳を拾おうと手を伸ばす。
ピュー
すきま風のいたずらか、手帳のページがめくられていく。
みんなの視線も自然と手帳へ。
それがあるページで止まった。
ナオ達の目がある一行に注がれる。
『卒業式乗っ取り計画!』
・・・・・・
卒業式まであとわずか。
はたしてどんな卒業式になるのか?
ナオ達はどのいたずらをチョイスするのか?
この先はあなたのご想像にお任せします。
あなたが気に入ったいたずらをチョイスし、あなただけの『俺達の卒業式乗っ取り計画』を実行して、笑顔で彼らを卒業させてあげて下さい。
そして、最後まで読んでくれたあなたも笑顔でこの『俺達の卒業式乗っ取り計画』という小説を卒業していってくれたら嬉しいです。
〈おわり〉
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