42、ヤキモチなのか嫉妬なのか?それとも独占欲なのか?

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「朝日ちゃん。朝日ちゃんって彼氏いるの?」 「どうしたの急に。私の個人情報は厳重に管理されているので、お答えできません」 「だよな。ストレートに聞いたって教えてくれる訳ないとは思っていたけど」 「で、どうしたの?」 「いや、バレー部の人じゃないんだけど、朝日ちゃんを紹介して欲しいって人がいてさ」 「あー。お断わり申し上げます。学生と恋愛するような歳じゃないんで」 「やっぱり経済力の問題?」 「いや、年齢の問題」 「別にちょっと年下なぐらい、許容範囲でしょ」 「ちょっとならね」 「じゃ、別にいいじゃん」 「その子学生でしょ?20代でしょ?」 「そう、オレのタメ」 「ほら、数個じゃないじゃない」 「え?朝日ちゃんいったいいくつなの?」 「女性に歳を聞いちゃいけません」 「でも、気になるし」 「どうしても知りたければ、監督に聞いてみたら?」 「分かった、オレは知りたいから聞いてくる」 「聞いたら他言無用よ。女性の年齢は広めるもんじゃないからね」 「はい、わかりました」 スタンドのあの子は、部屋を出て行った。 マジで聞きに行ったのかな? 年齢を聞かれれば答えるようにしていた。 だけど最近ははぐらかす事にしている。 保険的な意味合いもありつつ、実際は彼との年齢差を自分が認識したくなくなっただけ。
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