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「果歩さんも悪いかもしれないけど龍二も悪いと思うよ」
「そうだろうね」
フフフッって笑ってる
「果歩さんはきっと私の事に対して悪意をもっているはずよ」
「どうして」
「彼女が私を見る視線、すごく怖かったから」
「僻んでいるだけだよ」
「何に僻むの?私に持っていないものを彼女は沢山持っているのに」
「アイツはないものねだりをするタイプ。努力もしないで手に入れたいんだよ」
そんなことを言う?
今までそうして彼女を甘やかしていたのが自分だということをわかっているのだろうか?
「努力していると思うわよ。目に見えるものではないけど。そうしないと子育てなんてできやしないわ」
「楓はしたことないのにわかるんだ」
「想像だけど」
「どうしてそんなにアイツを庇うの?」
「だって敵意むき出しなんだもの。きっと私と浮気でもしていると思っているわよ彼女」
「ふーん・・・俺は間違えられてもいいけど」
へっ、そんなことを言う?
私としては迷惑極まりないのだけど
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