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「何?」
作業の邪魔をしたものだから少し不機嫌そう
「話していい?」
「いいけど・・・」
私が何を言いたいのか龍二は察したのか口数が少ない
私は部屋に入り椅子に座る
「子供を連れて帰らなくていいの?」
「どうして?」
「果歩さん帰ったから」
「ゴメン。気を遣わせて。アイツ空気が読めない奴だから」
「そんなことはいいの。もう少し家族として寄り添ったあげたほうがいいんじゃないのかな?私が夫婦の仲の事を言うのはお門違いだけど」
龍二は呆れたように溜息を一つ
「今までそうしてきた。アイツに合わしてきたけどそれが間違いだって最近わかってきたんだ」
「それはわかるけど、その話を彼女にしたの?」
「したら感情的になるから話していない」
「でも、今じゃなくてもいつかは話さないといけないんじゃない?」
「話す必要ある?俺が態度を変えたことで普通わかると思うけど」
あらあら余裕の態度ですね
そんなことで上手くいく夫婦ならこんな風にはなっていないだろうけど
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