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部屋に戻ってバーベキューを楽しんで お腹もいっぱいで大満足 「美味しかったな」 「最高だったね」 「まだまだ夜はこれからだろ」 え、夜はこれから… 「今日は最高の日だよ」 それは、初めての日だから? 「そろそろ」 え、待って そんないきなり 汗かいたしお風呂 「デッキで見れるなんて最高だよな」 …デッキ? 「由奈、来てみなよ めちゃくちゃ綺麗だぞ」 あ、あー 「あー、ほんとだ」 「ん、どうかした?」 私の脳内どうしちゃったのよ 光春は全然そんな事考えてないじゃん 「ハンモックあるよ」 「気持ち良さそう」 隣どうしに並んだハンモックで 星を楽しむなんて 最高に優雅な時間 「由奈、手を繋ごう」 「うん」 「この世界に二人きりみたいだな」 「ロマンチックなんだ光春って」 「俺さ、これからもずっと由奈と一緒に居たい こんな風に由奈と過ごせるなんて思ってなかった この手、もう離せないから覚悟しとけよ」 ギュッと握られた手が とても温かかった 「光春との子どもが欲しいな」 「え?」 「え…」 私ってば今なに言った? 「…今の…本気?」 思わず出ちゃった言葉だけど 心の奥底にはずっとあったんだと思う 「本気」 「由奈」 ハンモックから飛び起きた光春は ポケットから出した物を私の前に差し出した 「俺と結婚して下さい」 私、ハンモックに寝たまま 「光春、その前にちょっと起こして」 「え、あ、うん」 光春に手を引かれハンモックに座れた 「焦り過ぎた 由奈が子どもの話をしてくれて 同じ気持ちなんだって思ったら 今しかないって」 「光春、これからも宜しくお願いします」 「本当に?」 「この状況で嘘は言わないよ」 「や…やったー」 指輪を指にはめてもらった 「星より綺麗」 「由奈の方が綺麗」 「指輪の方が綺麗だよ」 「由奈の方が綺麗だよ」 「もう、恥ずかしいからやめて」 「由奈」 この日 二人の初めてをたくさん経験した
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