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出会い
「ソジュン！いつもの公園行こう！」
「うん、誰が1番早く着くか競争だ！」
小学生になって数人の友達とよく近所の公園で
遊ぶようになった
いつものように公園に行くと
見知らぬ女の子がブランコに乗っていた
誰だ？初めて見る顔だった
「お前どこの学校の子？」
みんなその子に興味津々で話しかけるが
その女の子は少し戸惑った顔をして
ニコッと笑うだけで何も答えなかった
みんなは気味が悪いと言い出し無視して
いつものように鬼ごっこを始める
その女の子は寂しそうな顔をしてブランコを漕ぐ
次の日もその次の日もその子は一人で公園に来ていた
ある日、仲間のスアがあの女の子の事を
親に聞いたらしくみんなに話し出す
「あの子日本人らしいよ、
韓国語しゃべれないらしい」
だからこの前話しかけても
返事しなかったのかと思ったが
言葉がわからない奴と遊ぶのは面倒だとみんな
あの子のことを避けた
ある日公園の帰り道、あの子を見かけた
リードに繋がれた犬がいる道を通るのを躊躇っている
繋がれているから端っこを早足で通ればいいのに
犬に慣れていないのか怖がっているようだった
とにかくみんなが避けている奴と関わるのは面倒だと
違う道から帰った
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