メリーさんの怪奇事情 デスゲームに仕事の邪魔をされる

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 私、メリーさん。  怪奇現象クラブに入会してるの。  文明の荒波にのまれて、存在を忘れられたお化け的な存在は消滅していく定めにあるんだけど、怪奇現象クラブに入っておくと、怪奇現象クラブに入会するとそういった危険から守ってくれるの。  ちょっと人々から忘れられかけた事に、お化けを守るための結界の中に入って、生気を養う事ができるのよ(生きてないけど)。  便利でしょう?  さて、元気になった事だし、今日も活動しなくちゃ。  今月のノルマは百人だったわね。  さくっとさばいちゃいましょう!  さっそく目についた人物の目の前に、私のメリーさん人形を置いておくわ。 「なんだこれ? 人形?」  ふふっ、拾ったわね。  もう逃がさないわよ!  なんて思ってたらその人物が、鮮やかな走行テクニックを披露してやってきた黒塗りの車に、さっそうと攫われていってしまった。  えっ。  えぇぇぇぇっ?  私はあわてて、追いかける。  私の今日のノルマをどこに連れてくのよ!
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