第二章・ターゲット

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もちろんスーパーを軽視しているわけではない。 津野のスーパーとの取引は大きな利益に繋がる【可能性がある】 だが、和久は先を見据えて取引を行わないつもりだった。 ワンマン社長の会社は必ず失敗する。 現場を見た和久の答えだった。 和久は携帯を取り出し、高梨に連絡を入れた。 その後、和久は宿泊先のホテルを出て、近隣を散策。気晴らしもあるが、やはり新たな取引先の開拓も常に考えなければならない。 お茶カフェブームは、あくまでも店舗に来るお客様がターゲット。 自宅で飲む・・・ ペットボトルではなく、 【急須】を使って飲むお客様の開拓が需要課題なのだ。 もちろん、粉末で飲むお茶も大切な商材ではある。 しかし、本当の味はお茶の葉を急須に入れ注ぐのに勝るものはない。 それが、和久の信念でもあった。
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