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普段使用しているベッドでも部屋でもない。
そういった要因も相俟っているのかいつもよりも感じている自分がいた。
柊の手が下腹部から肋骨、そして胸へと移動する。
「…っ…あ、」
大きな声が出てしまって手で口を覆いたいのに柊の拘束のせいでそれが叶わない。柊の手によって胸が形を変えられ、それに伴って琴葉の唇が震える。
頂点を弾かれると頭の中が真っ白になり、全身に力が入る。
「柊…さ、ん…っ…はぁ、ぁ」
途切れ途切れになりながらも彼の名前を呼ぶと、柊は無言で琴葉の手首を解放する。安堵したのも束の間、すぐにパジャマをぐっと鎖骨まで上げられて、上半身が外気に触れる。
羞恥で涙が目に浮かぶ。
そんな琴葉をチラッと目で確認する柊の目はやはり”男のそれ”だった。
柊の舌がねっとりと琴葉の胸を愛撫する。優しく舌で弾かれたかと思うと今度は強く吸われる。
嬌声が部屋に響いてそれは無意識に大きく変化する。
「や…っ…ぁ、…だ」
「こんなに感じてるくせに嫌じゃないだろ」
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